フジロック2019 参戦レポート「最後の夜」

これの続き

パート1

フジロック2019参戦レポート「山猿の巣」 - 大和さまのブログ

パート2

フジロック2019参戦レポート 「夜の踊り子」 - 大和さまのブログ

パート3

フジロック2019参戦レポート「夢が始まったぞ」 - 大和さまのブログ

パート4

フジロック2019参戦レポート最終日「カオスな広場」 - 大和さまのブログ

 

Superflyのステージの後はKOHHのライブを見た。俺は現代の音楽シーンを追いかけている訳じゃないから、フジロック出演アーティストはほとんど誰も知らないし、KOHHもこの日に初めて知った。彼はラッパーである。

 

「鎖を引き千切ってしまえ」「家畜みたいな人間にはなるなよ」「俺のことなんか嫌いになってしまえ」みたいな歌詞だった気がするのだがよく覚えていない。

 

それよりもライブ会場の光景の方が印象に残っている。例えばタバコを吸いながらワインとウイスキーをラッパ飲みしているグループがいたり、抱き合ってキスしてるカップルもいた。例えば幕張メッセのライブで酒とタバコを持ち込むことはできないだろう。それに比べてフジロックはなんと自由なことだろう。ちょっと言葉にできない(僕の愛は伝わらない、心の雨は上がらない、今夜も涙が止まらない)。

 

KOHHのライブが終わった後、しばらく会場をうろついていた。飲食店ブースにはたくさんの人が並び、酒を飲んでいた。僕は玄米ベーグルを買って食べたのを覚えている。美味しかった。身体に優しい味がした。安価で大衆向けの飲食店は過激なほど調味料をぶっかけて、まるで化学調味料のごった煮みたいな料理を提供している印象なのだけれど、玄米ベーグルはそのような料理の対極にあった。

 

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そろそろ夕方の時間帯である。ジェイソンムラーズのステージを途中から見た。すごく陽気でハッピーなライブで、癒し系である。

 

さて、この日は伝説のロックバンド、ザ・キュアーが登場する。僕は刑務所の柵を朽ちさせるために最適な味噌汁の塩分濃度や、武器の瀬取りを行うためにもっとも安全な日本海の海域は熟知しているつもりである。ただ残念ながら、音楽には疎く、ザ・キュアーの存在もこの時に初めて知ったものである。「フジロック 三日目」ってググってみたら「全米が泣いた伝説にバンド、ザ・キュアーが降臨」「生きる伝説、ロックの神様が憑依したバンドを見逃すな」みたいな煽り文句とともにザ・キュアーが紹介されていた。だから彼らのライブを見てみようと思ったのである。

 

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彼らのライブが始まるまでしばらく時間があったので、その辺をぶらぶら歩いていると、フラッシュモブみたいにして大道芸が始まった。煉瓦でお手玉したり松明に火をつけてそれをぐるぐる回しながらフラフープをしたりしていた。ちなみに、大道芸の芸人さんは出演料も何もなく、交通費、宿泊費さえも自腹で、観客からのカンパだけが頼りなのだと言っていた。

 

そして待ちに待ったザ・キュアーのステージが始まったのだが残念ながら僕は英語の歌詞がよくわからなかったし、一日中ずっと立ちっぱなしでそろそろ疲れ果ててしまい、いそいそと宿に戻った。僕のフジロックはこれで幕を閉じた。

まるで出涸らしの茶のように疲れ果ててしまったのだが、楽しいからまぁよしとしてあげる。

 

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