2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「寺内貫太郎一家」を読むと死んだ母親の笑顔が胸に浮かんで泣く

寺内貫太郎一家 written by 向田邦子 1974年に放送されたドラマの book edition である。今でも「君の名は」「線香花火、上から持つか下から持つか」に book edition がある。それと同じだ。 向田邦子先生は本を読むのが好きな40代、50代から絶大な…

猿は豊臣秀吉になった。俺は何になれるだろう。

新太閤記 written by 司馬遼太郎 豊臣秀吉のサクセスストーリーである。猿発、藤吉郎経由、秀吉行き。で、猿さんが藤吉郎になったところまでの感想。 戦国時代の上流階級は武士である。そして武士の子供はほとんど自動的に武士になれる。腹が空いたら泥をカ…

55歳からのハローライフを読んで歳をとるのが怖くなった

55歳からのハローライフ written by 村上龍 リタイアした50代のセカンドキャリアを描いた短編小説が5本収められている。 それぞれの主人公は富裕層、中間層、貧困層に分けられる。 その中でも貧困層はこの金が無くなったらホームレスになるしかない、とい…

読書感想文 文系大学教育は仕事の役に立つのか

僕は重要なことに気がつきました。2000字前後の論理的で、それなりに抽象水準が高い文章を書けないとfallしてしまうということです。なんとかして文章能力を底上げしなければいけない。しかし三島由紀夫の悪魔を天使に転向させるくらい美しいと言われる文章…

when I'm in Tokyo

僕の母親は礼儀や教養を重んじる性格である。だから僕に小説、クラシック音楽、絵画の造形をもたせようと試みたらしい。しかしとうとう僕はアナーキーでワイルドで無知に育ってしまった。この間、実家に帰った時「お前はネアンデルタール人よりもバカだ。籍…