フジロック2019参戦レポート「夢が始まったぞ」

この続きです。

 

パート1

フジロック2019参戦レポート「山猿の巣」 - 大和さまのブログ

パート2

フジロック2019参戦レポート 「夜の踊り子」 - 大和さまのブログ




FUJI ROCK FESTIVAL 2019 DAY1



前夜祭の時でさえまるで渋谷の初売りみたいにごった返していたのだが、フジロックの本番が始まると、冬眠を終えた春の熊のように人間がうじゃうじゃ湧いて出てきて、サーカスみたいな雰囲気になった。とにかく人が多くて、湯沢町の人口が7,000なのだが、フジロックの来場者は三日間で13万人になるらしい。

 

グリーンステージ(ここが一番大きいステージで4万人収容らしい)ではのっけからレッチリが登場する。他にネームバリューがあるアーティストは、スガシカオエルレガーデン、中尾旅人、the chemical brothers が出演した。

 

それから場内には「富士劇場」という野外特設シアターがあって、そこで「ボヘミアン・ラブソディ」という映画を上映していたと、今になって知った。クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーが主人公の映画である。名作との呼び声が高く「全米が泣いた」「満足度NO1」など(ネット上では)評価の高い映画である。23:40から上映が始まって深夜2時くらいまでやるらしい。マジで見ればよかった。



夕方、理解不能なタイミングでヒステリーを起こす女のように、突如として滝のような雨が降った。通り雨だった。梅雨の時期だし、山の中だから天気はすぐに変わる。フジロックはある意味において雨との戦いであり、雨具を持たずにフジロックに参戦するのは、三輪車で新幹線を追いかけるような無茶だと知った。僕は傘もレインコートも持たずにフジロックに行った。雨くらい避けられると思っていたが、それはできなかった。

 

入場ゲートの手前にチケットの転売屋がいた。会場から出てきた人に手当たり次第声をかけて、リストバンド(入場券になる。これを付けていれば入場できる)を買い取ってそれを転売する商人である。正規価格が一日券だと1.8万円で、3日間通し券は3.9万円なんだけど、一日券を2万から3万円で売りつけているらしい。



エルレガーデンのステージ

 

エルレが去年、活動復帰してその後5公演位したらしいんだけど、ライブチケットの倍率が300倍だったそうである。1枚のチケットを300人が争うの、冷静に考えて狂気を感じるし、どうせなら丸腰で殴り合って生き残ったやつが当選!とかにして、応募者がエルレガーデンにかける想いを表現できるようにしてほしい。「本当に欲しい物は人を殺してでも手に入れろ」という名言があるのだが、本気でライブに行きたい奴は絶対に諦めずにチケットを手に入れるまで諦めないだろう。

 

僕はエルレガーデンを崇拝していて、エルレガーデンの活動再開を求める署名運動の発起人を務め、エルレのCDをレンガのように積み重ねて家を建てた、というのは嘘で、申し訳ないのだけれどエルレガーデンの曲は数曲しか知らない。

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エルレガーデンのステージ



公演中、ファンガチ勢は「エルレの曲を聴く」という受動的な態度ではなくて、自分がステージに立っているかのように盛り上がっていた。

 

その中でも一番の盛り上がりを見せる「愛してるぞーーー」「ここに来れて幸せなんだよ」「絶対またここで会おうぜ!」と客席で叫んでいるグループがあった。彼らは「あいつら(エルレガーデン)が言いたいこと、俺たちが全部言ってやった」と誇らしそうに笑った。それを傍で聞いて笑っている僕を指差して「お前が最前列だ」と言って手を振った。これがフジロックなのだ。彼らは夜を徹して、全力で盛り上がるだろう。僕は次の日は朝からバイトがるから、と退場したのだけれど、徹夜してもよかったんじゃないかと少し後悔している。

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君は拳を突き上げたか



まだ続く

フジロック2019参戦レポート「VS台風」 - 大和さまのブログ