大阪旅行1days!! 〜万博記念公園に住む魔物~

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https://yayayatototo0308.hatenablog.com/entry/2019/06/03/151412

 

↑これの続き↑

 

モノレールに乗って万博記念公園に向かった。16:00くらいに着いたのだけれど、EXPO70と国立民族学博物館(どちらも記念公園の中にある)の閉館が17:00だから、俺は試合終了間際に攻め急ぐサッカー選手のように焦りながら館内を巡った。

 

EXPO70では、EXPO2025開催を祝って特別展を開催していた。「私が見たEXPO70」というパネルと、カラカラに干からびたようなEXPO70の記念品を開陳してあるだけなのに500くらい課金させられた。「こんなのは市役所のロビーでやれよ」という怒りがこみ上げてきて、僕は特別展のチケットをビリビリに破いて、それを犬の小便で煮て丸めて、職員に投げつけてやろうかと思った。

 

二階の常設展では、万博の招致、期間中の狂気と熱狂、それが終わった後の夢の後始末という順番で展示品が並んでいる。特に万博のプロデューサーの面子が豪華だった。岡本太郎亀倉雄策、小松右京などである。これを見てEXPO 2025では、村上春樹安藤忠雄宮崎駿秋元康みたいな人たちがプロデューサーをやるのかなぁと思った。

 

国立民族学博物館に入館したのが閉館時間の30分前だったから、ほとんど早歩きで館内を見て歩いた。各民族の伝統文化を象徴する物(家とか食事とか祭り)が並んでいた。パッと見た感じだけど、どこの国でも都市化していない場所にだけ伝統文化が存続しているような印象を受けた。もう100年くらいしたら霞ヶ関や有楽町でも神輿を担いで、露店が並ぶような祭りが開催されるのだろうか。

 

この博物館は見どころが多くてゆっくり見て歩きたかったのだけれど、閉館時間が迫ってきてTwitterのタイムラインをスクロールするような勢いで見学するしかなかったのは残念である。今思い出しても悔しさがこみ上げてきて、涙が止まらなくなり目の下に吸水シートを貼り付けた。

 

国立民族学博物館を出たあたりにも万博記念公園の入口があった。僕はモノレールから降りて、そのまま正面から入場券を買って入ったのだけれど、裏に回れば無料で入園できるのだから驚きである。ちょっと信じられなかった。まさに金をドブに捨てたというか、タダで貰えるものに金を払ったのが悔しくて、怒りがこみ上げてきて僕は太陽の塔に噛り付いて前歯が4本抜け落ちた。

 

でも万博記念公園は良い場所だと思った。梅田界隈にある骨壷みたいなビルよりモサモサと木が茂っている公園の方に惹かれてしまう。僕がホームレス生活を余儀なくされるとしたら、この公園で生活しようと思う。ちゃんと稼げるようにならないと、この旅行で公園に来たのを「新居の内覧」と言われるだろうから頑張って稼ごうと思った。

 

思わず目を閉じてしまうほど眩しい西日を浴びる太陽の塔にウィンクをキメて僕は万博記念公園を後にした。グッバイ。また来るからね。一日中立ちっぱなしで、かなり長い距離を歩き、まるで水の中を歩いているように足が前に出ない。それでも僕は大空を舞う飛行機と飛行場から見える景色に恋をしているから、伊丹空港に乗り込んだ。