リーズナブルな展望台を探そう〜お値段以上の景色見せてよ〜
これの続き
要約すると
「ここであべのハルカスの入場料が、庶民のお金を勢いよく吸い込むようなボッタクリ価格なのか、僕のように貧乏で、錆びたクギをしゃぶりながら血を売り歩く商人にも優しい価格なのか調べようと思う。他の展望台の入場料に比べて、ハルカスの入場料は高いのか、安いのか、ということだ。評価軸は、入場料/展望台の高さ、だ。入場料を展望台の高さで除した。これにより、1メートル上昇するのにいくら課金するのかがわかる。」
天保山大観覧車
入場料700円 高さ112メートル 1メートルあたり6.25円
高校の修学旅行で行かされた記憶がある。どんな景色が見えたかよく覚えていない。理論上はUSJを見下ろせて、海がよく見える可能性が高い。この観覧車はカゴの中で飛んだり跳ねたりすると激しく揺れるのである。4人で乗ったのだが、そいつらがユサユサとカゴを揺らした。高所恐怖症の僕は高いところにいるだけで棺桶に足を突っ込んでいるような不安を覚えるのに、こんなことをされたので過呼吸になって意識を失い小便を漏らした。近くの薬局で僕は精神安定剤と紙オムツを買ってなんとかその場をやり過ごした。
入場料700円 高さ 108メートル 1メートルあたり6.48円
メリケンパークにある、まるで絞りたての雑巾のような形をした建物である。神戸市役所の展望台は無料なのでここには登らなかった。限りなく海に近いタワーなので夕日を見るのにはいい場所かもしれない。
神戸市役所
無料 高さ132メートル
金を取れるだけのスペックのある施設だと思うのだけれど、タダだった。だから施設としてはやや無骨だったが、ここに行くと、有料の展望台は、原理的には不要な装飾(受付のお姉さんとか天井が無駄に高いとか)をこしらえて、高級であるように見せて金を取っているんだなと思った。展望台はとりあえず高い場所にあって、そこから外が見えればいいのである。
公務員は副業が禁止されているらしいので、市役所の展望台でも入場料を取れないのかもしれない。錯覚なのだけれど、六甲山を見下ろしているような感覚になって、逆メガネみたいだな。
標高890メートル 車で行けばタダ(未確認)
先生、あのね、メリケンパークも阪神甲子園球場も天保山も関空も見えました。高いところから遠くまで見れました。楽しかったです。
東京タワー
メインデッキまで登る場合
900円 150メートル 1メートルあたり6.53円
トップデッキまで登る場合
2800円 250メートル 1メートルあたり11.2円
トップデッキは結構狭くて人間とすれ違うにも気を使うくらいである。どういうわけか、壁には万華鏡のように鏡が貼ってあって、まるで珍しいタイプのラブホテルみたいだった。僕のような田舎者は東京に行くと、まるで岩に群がる猿のように東京タワーに登りがちなのだけれど、レインボーブリッジとかスカイツリー、皇居、六本木ヒルズなど主要な建物が見えるので、なんとなく物産展で東京名物を爆買いしたような気持ちになる。嬉しい。
(以下参考)
展望デッキまで登る場合
2100円 350メートル 一メートル6円
展望回廊まで登る場合
3100円 450メートル 1メートル6.88円
無料 202メートル
富士山
登山道具、交通費、宿泊費など含めて
5万8千円(目安) 3776メートル 1メートル15.3円
五合目まで
新宿からバスで往復5400円 2305メートル 1メートル2.34円
以上です。
神戸市役所、東京都庁は無料でいい景色が観れるのでプライスレスだとわかった。さらに東京タワーのトップデッキに登った場合が最も「1メートル登るのに必要な課金額」が大きいとわかった。僕は高いところに登るのが大好きで、普段から下駄を3つ重ねて履いている。だから僕はエレベーターに乗っている時、背中に翼が生えているような気持ちになるのである。